―絵手紙について、ちょっとおしえて下さい。
めぐちゃんは、絵を描いてから文字を入れるんですか？それとも、こんな言葉を使いたいな、って最初に考えてから絵を描きはじめるんですか？
♥絵をかいてから、文字をいれます。
―「あ、失敗した！」「まちがえた！」ビリビリッ、ぐちゃぐちゃ、ポイッ、なんていって作品を途中であきらめちゃうことってありますか？
♥そういうことはしません。
しゅうせいえきでけしています。
―「銀河鉄道の夜」でも「ユタと不思議な仲間たち」でも、めぐちゃんの描いた絵が、プロジェクターで舞台のスクリーンに大きく映し出されましたよね。
舞台袖でそれを見て、どんな気分になりましたか？
♥ちいさいハガキにかいていた絵が、大きくのばされたから、すごくおどろいた。
―「ユタと不思議な仲間たち」の旅館の女中さん役、おつかれさまでした。
「おかみさん、リンゴの花を届けてきました」っていうあのせりふ、大きな声で言えて大成功でしたよね。
成功の秘密、おしえて。
♥れんしゅうをいっぱいしたからだよ。
れんしゅうをいっぱいすると、本番のときに大きいこえが出るんだよ。
―舞台に出るとき、ドキドキしなかったですか？
♥新海先生に「だいじょうぶだよ」、っていわれたよ。
「がんばれ」、ってはげまされたよ。
―めぐちゃんのお姉さんにお聞きしたいことがあります。
めぐちゃんがブーメランに入団する前と後で、「あ、こんなところが変わったな」ってことがあったら具体的におしえて下さい。
前に比べると、感情の表現が豊かになったような気がします。
最近では外でしゃべらない分、家へ帰ってきておしゃべりが止まらないことがよくあります。
反対に悩んでいる時や落ち込んでいる時は、何を言っても返事が返ってきませんが、すごーく長い時間をかけて考え、時には家族にグチをこぼしたり、意見を聞いたり、友達や大好きな先生に手紙を書いたりしながら解決できるようになってきたかな、と思います。
―お姉さんがいちばん心に残ったブーメランのなかのシーンをおしえて下さい。
劇のフィナーレで、めぐが感激して泣いている姿を見た時、ブーメランと出会えて良かったな、と思いました。
―それでは最後に、今のお姉さんのご心境をなんでも自由にお聞かせ下さい。
前原先生、毎回、感動させて頂きありがとうございます。
以前、裏方で演出する側になったときは、客席で見ているのとはまた違う感動がありました。
妹のめぐの絵がスクリーンに大きく写し出された時は大感動でした。
これからも劇団員それぞれの個性を生かした、ブーメランにしかできない演劇をつくり続けてもらいたいです。
