「一人で悩みを抱え込んでるおかあさんは
こういう場にでてくるといいのにな、って思いますよ」
ブーメラン・インタビューの初回を飾るのは、この春、中学3年生になるしんちゃんのおかあさんにご登場頂きました。
ミュージカル「モモ」では灰色の男、「サウンド・オブ・ミュージック」ではナチス兵、そして新作「ユタと不思議な仲間たち」では村のいじめっこ新太を演じたしんちゃん。さて、しんちゃんのおかあさんは、入団3年目になるブーメランをどのように感じていらっしゃるのでしょうか。
左:しんちゃん
濃紺色文字:しんちゃんのお母さん
茶色文字 :インタビュア Y子
[ 1
・
2
・
3
]
――ブーメランの劇を、初めて見たのはいつだったの?
うちの子がまだ小学校1年生の時ですね。
昭和小の体育館でやった、PTA家庭教育学級の時ですよ。
――あ、オズの魔法使いでしょ。
その時うちの子、かかしの役だった(笑)。―
知ってますよ。
うちの子がよく、しゅんくん、しゅんくん、って話すんで「何でしゅんくんのこと知ってる の?!」って思ってたんですけど、その時のことをよく覚えてるみたいなんですよね。
――あの時のかかしだー、あいつは、って思ってるのかな(笑)。
なんなんでしょうね(笑)。
****以前に前原先生と、ドラマチックな出会があった。これって 偶然的?必然的?
――劇団に入ったきっかけ、って何だったの?
子どもが中学に入ったら、前原先生が学年主任で身近な存在だったのと、小学校の時の特学 の先生が入団をすすめてくれたのもありましたね。
「しんちゃんのおかあさんが入ると、前原先生がきっと助かると思う。おかあさんも本部役 員だし、昭和中に現役の生徒がいた方が何かとやりやすいはず・・・」って話してくれた先 生もいて。
――前原先生もそうだと思うけど、しんちゃんのおかあさんがブーメランに入って、他の おかあさんたちもすごく喜んでると思うよ。若いし明るいし、フットワークも軽いし。―
あっ! ちょっと待って下さい!
いま「あーっ、そうだ!これだった!」っていう事実を、おもいだしました!
――なに、なに?!
私、育成会の役員をやってて、臨海学校の引率したことがあるんですよ。
――うん、うん、それで?
その時、熱が出ちゃった子どもがいて、近くの病院へ連れていったんですよね。
そしたら、なんとそこに。
――なんとそこに?!
同じく臨海学校に、小学生の引率担当として来ていた前原先生が、やっぱり熱を出しちゃっ た小学生を連れてきてたんです。その待合室で、先生といろいろお話してたんですよ、ぐっ たりしている子どもをそれぞれお互いにかかえながら(笑)。
――なんたる偶然・・・。
そのうちブーメランの話題になって、私が「小学校の特学の先生が、しんちゃんもブーメラ ンに入ってみれば、ってすすめてくれてるんです」って話したら、「こんど練習がある時は お知らせしますよ。大歓迎です」って前原先生が言ってくれて、そのあとほんとに連絡をも らいました。
――そうだったんだー。
だから、あの時、あの病院で、前原先生に会ってなければ、ブーメランにはまだ入ってな かったかもしれません。
――なるほどー! それは、熱が出ちゃった2人のお子さんに感謝だね(笑)。
|